バスケットボール
山崎語録
コーチ心得(心構え編)22か条
訓練とは、人間のすばらしさではなく、愚かさを見つけ出そうとする行為である。
人を伸ばすのは長所を引き出すのが大切ですが、厳しい勝負に勝つのは愚かさを克服した選手でなければできません。
指導は認めてやることから始まる。
訓練のねらいは愚かさを克服させることですが、最終目的はその子のよさを引き出すことです。アラ探しが目的ではありません。
非情は勝たせるコーチの不可欠条件。
真面目な選手に情をかけても素質がなければうまくはなりません。そして、うまくない選手を試合に出せば負けます。
絶対君主になるな。
俺について来い! で育った選手に自主性は備わりません。それはロボットです。ロボットを試合に出しても勝てません。
人を信用するな。目算は八割にしておけ。
どんなに修業を積んだ選手でも、緊迫した場面では平常の力を出せないものです。練習のできばえを当てにしてはいけません。
指導者を越える選手は出ない。
指導者の頭の中でイメージできる以上のことは選手にはできません。「あいつら頭が悪くて…」ではなく「私の説明が…」なのです。
他人の前でグチを言うな。
グチは内輪で収めれば憂さ晴しになりますが、外に洩らすと内情の暴露になり崩壊の源になります。
常識をまず疑え。
世間の常識は万人共通のものではありません。一流人の常識、三流人の常識とさまざまです。あなたは何流人になりたいのですか?
他人の批評は評論家にまかせろ。
口が動けば手足は動かないものです。現役でいる間は口を動かすより身体を動かした方が知恵が湧きます。
うわさを軽んじるな。うわさは魔物だ。うわさで潰された指導者は多い。
うわさに乗らない。うわさを立てない。うわさの種をまかない。それも指導者の実力のうちです。
自己を偉大視せよ。人の業績は思い込んでいるところまでしか到達しない。
日本一の指導者になろうと思わなければ日本一にはなれません。
指導者は孤独と仲良しになれ。
指導者の仕事は勝たせることです。尊敬されたいとか慕われたいとか思ってはいけません。
自分の殻だけに閉じこもるな。
勉強した貴重な情報は秘密にしないで他人にも分けましょう。それはあとで何倍にもなって返ってきますよ。
ライバルの悪口を言いふらすことで自分の評価が上がりはしない。
自分の値段は実績で上げるものです。口先であげるものではありません。
抽象的表現は行き詰まりを誘う。精神論者は優勝監督にはなれない。
精神論優先の指導者はピーンと張りつめた雰囲気は創り出せますが、優勝させることは出来ません。精神論には具体性が少ないからです。
ブレインは堂々とつくれ。
チーム内での重要なスタッフなら特別待遇にするのが当然です。そしてそれは公表すべきです。隠してこそこそするからこじれるのです。
差別は「いじめ」。区別は「教育」。
「おまえは○○だからダメだ」だけでは差別です。それに「だからこういう努力をしなさい。私も手伝うから」が加わればそれは教育です。
自主性を育てることと責任転嫁は紙一重。
選手の話し合いで出たものは案です。答えではありません。最後の決断は指導者が下し、その責任は指導者が負わなければなりません。
教えただけでは強くはならない。
教えることは簡単なんです。教えた後に選手ができるようになるまで手伝ってやる根気の方が大変なんです。
チームワークはミーティングやレクリェーションをたくさんやってもよくはならない。
チームとしての強さは一人ひとりがコートで具体的に行動して生みだすものです。話し合いや親睦会をたくさんやっても生み出せません。
教え過ぎはコーチの自己満足に過ぎない。
知識の量でコーチの優劣は決まりません。それは教える内容の整理の仕方で決まります。教え過ぎは選手の頭を混乱させるだけです。
負けたり失敗したりした時に絶対涙を流させるな。
泣けば涙とともに悔しさも流れ出します。悔しさは心の中にしまっておくからこそエネルギーになるのです。
